
体温が伝わるイベント
伊藤英資(高29回)
卒業以来、仕事でたまたま諸先輩にお会いすることはあったが、日頃は掛西OBに会う機会が少なかったように思う。そんな中、今回、静岡冀北会の第9回総会の準備に学年理事として携わることとなった。
第9回、第19回の諸先輩と打合せをする機会もあり、ふと自分の掛西時代のことが思い出された。当時のことといえば、部活動と友人たちと遊びまくっていた記憶しかないが、唯一、現在の自分につながる考えがあったと記憶している。今の職業であるイベント関連の仕事に就きたいと考えたのは、この時代であったと思う。
その考え通りになったわけだが、就職した当時と今とでは、イベントを取り巻く環境も大きく変化してきている。それは情報技術環境の激変である。イベントの基本は「特定の時間と空間を共有する」ことにある。先進技術の進歩で「空間の共有」がなくなり、実際に行うイベントも意味がなくなっていくのではないかという指摘もあるが、バーチャル技術では絶対に体感できない要素がある。それは、たくさんの人間が吐き出す熱気、イベントにはその会場だけの空気がある。今後、最終的に残るのは、体温が伝わるようなイベントになるだろう。
総会・親睦会でも、その場にいなければ味わえない熱気と空気が伝わればと思う。
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