
花なら根っこ
高木まみ子(高36回・女優)
静岡県掛川市生まれ・先祖・家族・人間・女・・・「運命として授けられたことを大切にして生きてゆきたい」という思いが、私の体内で熱くなり始めたころ、遠州七不思議公演の実現を決心致しました。
何しろ、芝居制作の土壌が無い土地での試みでしたから、舞台裏を語れば一冊の本ができるほど紆余曲折はあります。しかし、民話の舞台化を通して、地元の人達と一緒に故郷への恩返しをしよう、というピュアな気持ちと、世の中の教育問題を作品に反映していきたい、という私の姿勢を理解し協力してくださった仲間、約百名のスタッフの御蔭で、人間らしい時間と空間を創ることが叶っております。
只今は、7月13日(土)、掛川市生涯センターにて第五作品めに当たります『浪の音』の上演に向けて脚本作りに励んでおります。
五十、六十 花ならつぼみ
七十、八十 働き盛り
九十 になった、と迎えが来たら今は留守だと言えばいい
百 になった、と又来たら耳が遠くて聞こえない
私は、力強くてちょっとユニークなこの詩が好きです。
たとえどんな壁にぶつかろうとも、初心を忘れずに、粋な生涯現役を貫きたいと思っております。この詩のように・・・
残り二作品の遠州七不思議公演にとどまらず、これからも可能な限り故郷・静岡県とのご縁がありますように、と願っております。
今後共どうぞよろしくお願い致します。(東京都在住)
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